昨日の日経夕刊の記事で、退職金の運用方法として以下のような事が紹介されていて唖然としました。
「50%を全世界に投じるインデックス投信、残り25%ずつをREITとドル建て社債を組み入れる」
単なるフィナンシャルアドバイザーの声の紹介ではありますが、読んだ人はこれがいいと思ってしまうと思うんです。ぱっと見悪くない感じがするし。
でもちょっと考えると、これって上げ相場しか想定していないポートフォリオで恐ろしいなと思いました。
これからもし世界中の金利が上がっていったら、株は下がるし、REITも下がる、債券も暴落。社債なんかデフォルトしてしまうかもしれない。このポートフォリオじゃ儲かるアセットが1つもない(笑)退職金でこんなポートフォリオ組んだら死んじゃうじゃん。破産させる気か?
こんなんでフィナンシャルアドバイザーできるなら、私の方がよっぽどいいアドバイスができる。
澤上投資顧問の澤上篤人氏は「債券市場も株式市場も崩落する」と言っている。この記事には書いてないけど、だから全ての金融商品から逃げた方がいいとどっかで言っていた。
https://diamond.jp/articles/-/316424
なんとなく好きな人じゃないけど、この人の「何も買うな」というアドバイスの方がよっぽどいい。ただ澤上氏は「全て売って、そのお金をそのまま証券会社に置いといて、暴落した後に生活必需品の株を買うといい」とどっかで書いていました。あくまで円の世界で考えているのがイマイチ。
やっぱり最後にたどり着くのは藤巻プロパガンダ。「保険と思ってドルMMFか、米国の債券を買いたいなら長期債はダメ、短期債」というアドバイスが一番いいと思うんですよね。