株に関する本、雑誌、ツイートなど、何を目にしても実はずいぶん前からもうほとんど興奮しないんです。勃起不全。私の知的レベルの問題もあるのでしょうが、アナリストやストラテジストの大レポートなんかは、難しくてよく分からないし。
そんな中でほぼ唯一読みたいと思うのがJPモルガン証券の北野氏のレポート。毎日数枚の短いレポートを発信していて、それがマネックス証券だと数日遅れで無料で読める。だから毎晩、それを読むのを楽しみにしています。夜な夜な歓喜で身もだえしながら読んでいます。
北野氏は一貫して日本株に強気。だから相場が大きく下がると「世間はついに調整が来たと言い出すが、単なる押し目で絶好の買い場」と書く。もう読まなくても分かるけど、見えていなかった実際の姿を、データとかできちんと説明し、見えるようにしてくれるところが快感。
うまく紹介できるか自信はないですが、いくつか最近のレポートから。
■ニューノーマル論は正しかったのか(5/24)
「そもそも危機が去っていたように見えていたのは間違いで、民間の損失を単に政府に付け替えていただけであったというバブル崩壊説も復活しつつある。しかし、、、」
「ニューノーマル論というのは、グレートパニックは正常化の過程であり、それ以前は異常であったという認識だ。世界経済のけん引役であった米国消費は、住宅バブルによって維持不可能な水準にあった。住宅バブルが崩壊した今、水準訂正は不可避であり、供給側も、、、、これに対し、我々は、、、、」
■似て非なる上海万博と大阪万博(5/26)
「大阪万博は、高度成長を通して拡大した格差を是正するための経済資源の地方分散を象徴している。一方、上海万博は、人口構造の変化に基づく成長鈍化を避けるための労働力の都市集中の象徴である。」
北野氏の更に面白いところは、”上海万博については堺屋太一氏自身が論文で「二つの万博を比べると役割はうり二つ」と書いていて、自分は2つの万博の持つ意味は正反対だと自分は思うが、世間は堺屋さんの説明に耳を傾けるだろうな”と書くところ。私のように盲目的な恋に落ちることはない。あくまで冷静。
もし読んでない人がいたら、すぐにマネックス証券に口座を開くか、JPモルガン証券と取引を開始してレポートをもらうことオススメします。相場に関わっている、人生の、楽しみが1つ増えますよ。