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債券市場(スワップ市場と逆転中) その2
(この記事はpositive gammaがコメント欄に書いてくれたものを、せっかっくなのでUPしたものです)

では国と銀行はどちらが安全か?まあ金融システムの観点からは同じようなものともいえますが、普通は民間銀行よりも国のほうが安全と理解されています。国には通貨発行権があるのでいざとなれば借金返すために自国通貨を刷れますから(そのかわり超インフレになるリスクは当然あります)。

となれば普通に考えて銀行間取引金利=スワップ金利のほうが国債金利よりも高くなるというふうにおもうでしょ?だって国債が一番安全なんだったら、それより信用リスクの高い銀行間金利は国債金利よりも高くなるべきで、スワップ金利(レート)が国債利回り以下の水準になるなんておかしいではないかと。

そう、普通はその理解であってるんですが、今日現在4年超の米国の金利・債券市場においてはすべての期間に対応する金利に於いて、銀行間金利のほうが国債金利よりも低くなっている状態で、これはしばらく前から続いて拡大しています。一番安全なはずの金利よりもリスクが高いはずの金利のほうが更に低いところにいる。

なんでこんなことがおこってるかというと、世界の規制当局が銀行に対してバランスシート規制をしているからです。バランスシートの絶対額を抑えなさいと。そうすると銀行は一番売りやすいものから売りますよね。もっとも流動性の高い国債をうりました。一方スワップ金利は所謂オフバランス取引と言われる取引で現物(現金)の売買を伴わない取引なので、バランスシートに影響しない(厳密にはバーゼル規制でアドオンとよばれる資本チャージがかかりますが)。つまり銀行の選好はオフバランス取引>現物取引なのです。なので国債を売ってスワップ金利を受け取る。国債金利↑、スワップ金利↓の圧力がかかり続けている結果、今のような何とも珍しいことになっています。

ご存知のように昔の金融の教科書は金利はマイナスにならないと書いてあった。おカネを預けておカネを取られるようなバカなことを合理的な人たちはしないと。オプション評価式のブラックショールズモデルの前提では株価はマイナスにならないはずなので、対数正規分布が想定されていましたし、それの金利バージョンのブラック(=ダーマン=トイ)モデルでは金利は負にならないという制約がついていました。

現実は今日のECBの金融緩和で更にマイナス金利が拡大することが期待されていますw。

我々は新しい、しかし従来の常識は通用しないいびつな世界に生きています。
| daily082 | positive gamma | 21:26 | - | - |
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